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案件退避処理

案件退避処理は、ワークフローの案件を退避(アーカイブ)した際に実行される業務ロジックです。
通常、ジョブネット「IM-Workflow > アーカイブ」を実施した際に実行されます。

利用例

  • 案件退避時に添付ファイルをストレージや外部連携サービスに格納する
  • 案件退避時に案件の参照権限を付与する
注記

案件を退避すると、製品標準の処理で参照権限が変更されます。
案件退避後の参照権限を標準から変更したい場合は、案件退避処理の業務ロジックで参照権限を付与してください。
製品標準で変更される参照権限の詳細は以下を参照してください。

業務ロジックの概要

案件退避処理の業務ロジックを新規作成すると、初期状態では以下の図のように設定されています。
タスクを追加し、実現したい業務ロジックを作成してください。

業務ロジックの初期状態

案件退避処理の業務ロジックには、「業務データ取得」タスクが初期配置されています。
当該タスクで、ワークフローのフォームへの入力情報を取得します。
業務ロジック内でフォームの入力情報を使用したい場合は、「業務データ取得」タスクの返却値を利用してください。

注意

案件退避処理は、ワークフローのデータベーストランザクション内で実行されます。
そのため、業務ロジックの中で独自にデータベーストランザクション制御を行うことはできません。
JavaScriptユーザ定義タスクで、データベーストランザクション制御を伴う処理は実施しないでください。

入力値

入力値説明
imwMatterArchiveProcessobject案件退避処理情報

imwMatterArchiveProcessオブジェクト

入力値説明
tenantIdstringテナントID
localeIdstring処理実行時のロケールID
  • ja:日本語
  • en:英語
  • zh_CN:中国語(簡体字)
systemMatterIdstringシステム案件ID
userDataIdstringユーザデータID

出力値

出力値説明
errorbooleanエラーフラグ
true を指定した場合、当処理をエラー終了します。
処理が正常に終了した場合は false を設定してください。
messagestring指定したメッセージを例外ログとして出力します。
ロケールごとにメッセージを用意する必要がなければこのプロパティを利用してください。
localizedMessagesobject指定したメッセージを例外ログとして出力します。
案件退避処理のコンテキストから解決されたロケールに一致するメッセージを使用します。
message が指定されている場合はこのプロパティは使用されません。

localizedMessagesオブジェクト

出力値説明
jastring日本語ロケールメッセージ
enstring英語ロケールメッセージ
zh_CNstring中国語ロケールメッセージ

定数

定数ID説明
FALSE出力値 error へのマッピングに利用する定数です。
imfrApplicationIdアプリケーションID
「ファイルアップロード情報取得」タスクの入力値等に使用します。
imwFlowIdフローID

ユーザ定義タスク

案件退避処理作成時に初期配置される「業務データ取得」タスクに関する情報です。

注記

「業務データ取得」タスクは「Forma登録情報定義」という種類のユーザ定義です。
「ノーコード開発業務ロジック」というユーザカテゴリに業務ロジック名と同じユーザ定義名で登録されます。

入力値

入力値説明
insertIdstringデータ登録ID
業務ロジック入力値の userDataId を設定してください。

出力値

入力値説明
formaItemInfoobject画面アイテム入力情報
フォームの各画面アイテムの入力情報を保持するオブジェクトです。
配下のパラメータ名は画面アイテムのフィールド識別IDです。
複数項目選択可能な画面アイテム(「チェックボックス」、「リストボックス」)は選択された値をカンマ区切りにして値が設定されます。
formaTableItemInfoobjectテーブル系画面アイテム入力項目
配下にテーブル識別IDをパラメータ名とするオブジェクトの配列を保持します。
formaSystemInfoobjectシステム情報

formaSystemInfoオブジェクト

出力値説明
imfr_sd_insert_idstringデータ登録ID
imfr_sd_application_idstringアプリケーションID
imfr_sd_application_nolongアプリケーション履歴番号
imfr_sd_version_nolongバージョン
imfr_sd_create_datedate登録日時
imfr_sd_create_user_cdstring登録者ユーザコード
imfr_sd_record_datedate更新日時
imfr_sd_record_user_cdstring更新者ユーザコード
imfr_sd_preserve_flagstring一時保存フラグ
  • 1:一時保存
  • 0:一時保存でない