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案件ごとに承認者を指定できるワークフローを作成する

このチュートリアルでは、案件ごとに承認者を指定できるワークフローを作成する方法を解説します。
案件ごとに承認者を指定するには、「動的承認」ノードを利用します。
「動的承認」ノードは、申請者や承認者が後続のノードの処理対象者を選択したい場合や、フロー作成時には処理対象者を決定できない場合などに利用できます。

作成するフロー

注記

「Accel-Mart Quick ワークフロー管理者」ロールを持つユーザで実施してください。

想定されるユースケース

研修受講報告書を申請する際に、新入社員が承認するユーザとして自身のメンターを指定できるようなワークフローを作成したい場合などにご使用いただけます。
また、人事担当者が面談の報告書を承認するタイミングで、「この面談内容について、他にも共有しておくべき人がいる」と判断した場合に、人事担当者によって承認するユーザを追加で指定したい場合などにもご使用いただけます。

事前準備

このチュートリアルの動作確認をするには、ユーザが2人必要です。
1人はワークフローを申請するユーザ、もう1人は案件を承認するユーザです。

ワークフローの名前を登録する

ワークフロー「【チュートリアル】動的承認フロー」を新規作成します。
登録方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する - ワークフローの名前を登録する」を参照してください。

登録するワークフロー

ルート定義を設定する

ルート定義を設定します。

  1. 「動的承認」アイコンを図のようにドラッグ&ドロップで配置します。

    ノードの配置方法

  2. 配置した各アイコン同士を接続するために、アイコンの右上にマウスを重ねて「+(プラス)」を表示します。

  3. 「+(プラス)」から次の「承認」までドラッグして、アイコン同士を図のように接続します。

    ノードの接続方法

  4. 「申請」アイコンをクリックします。

  5. 「ノード名」に「申請者」と入力します。

  6. 入力後にフォーカスアウトすると、ルート図上の名称の表示が変わることが確認できます。

  7. 「申請者」の「処理対象者」の下にある「検索」をクリックします。

  8. ロールの をクリックします。

  9. 「ロール検索」画面が開かれるので、「検索」ボタンをクリックしてロールを表示します。

  10. 「Accel-Mart Quick 利用者」を選択して、「決定」ボタンをクリックします。

  11. これで、「Accel-Mart Quick 利用者」がこのフローを申請できるようになりました。

  12. 同様の手順で、「動的承認」 アイコンをクリックして、ノード名を「動的承認者」に変更します。

  13. 「動的承認者」の「処理対象者」で「指定なし」のチェックボックスを有効にします。

    処理対象者の設定方法

    備考

    このチュートリアルでは「指定なし」を選択していますが、あらかじめ処理対象者を設定しておきたい場合は、ルート定義の段階で設定してください。
    「処理対象者」で設定した処理対象者の条件は、自動的に「処理対象者」として設定されます。

  14. 「登録」ボタンをクリックして、ルート定義を登録します。

  15. 「IM-BIS-フロー編集」画面が開かれます。

フォームを設定する

「申請者」で申請するための画面を設定します。
設定方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する - フォームを設定する」を参照してください。

完成後のフォーム

動的処理者設定を設定する

処理対象者をどのノードで判定するかを設定します。

  1. 「動的承認者」ノードを右クリックして、「設定」をクリックします。

    「IM-BIS-フロー編集」

  2. 「動的処理者設定」ダイアログを表示します。

  3. 「ノードスキップ」で「可」を選択します。

    ノードスキップ

    当該ノードを必ず処理するか、処理しなくてもよいかを指定します。
    「不可」を選択している場合、当該ノードは必ず処理する必要があります。
    「可」を選択している場合、当該ノードをスキップできます。

  4. 「処理対象者判定ノード」を設定するため、「追加」をクリックして、「ノード定義-検索」画面を開きます。

    「動的処理者設定」

  5. 「申請者」を選択して、「決定」ボタンをクリックします。

    「ノード定義 - 検索」

    処理対象者判定ノード

    ここで指定したノードを処理する際に、当該ノードの処理対象者を指定できます。
    判定ノードは複数指定できます。

  6. 「動的処理者設定」ダイアログで「保存」ボタンをクリックします。

    「動的処理者設定」

申請画面の画面設定を他の画面と共有する

ここまでの手順で作成した画面を、「動的承認者」の承認時にも参照できるように設定します。
設定方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する - 申請画面の画面設定を他の画面と共有する」を参照してください。

共有完了後のフロー

ワークフローを申請する

作成したワークフローが、申請時に動的に承認対象者を設定できることを確認します。

  1. メニューの「申請」から、「申請一覧」画面を表示します。

  2. 「【チュートリアル】動的承認フロー」を選択します。

  3. 「通勤交通費支給申請書」画面が開かれるので、「申請情報」に任意の値を入力します。

  4. 「申請」ボタンをクリックします。

    「通勤交通費支給申請書」

  5. 「【チュートリアル】動的承認フロー-申請者」モーダル(処理モーダル)が開かれます。

  6. 処理対象者を決定するため、「処理者 を入力してください。」リンクをクリックします。

    「【チュートリアル】動的承認フロー-申請者」

  7. 「対象者検索」ダイアログが開かれるので、任意の処理対象者を設定します。

    「対象者検索」

    「【チュートリアル】動的承認フロー-申請者」

  8. 「申請開始」ボタンをクリックします。

  9. ログアウトします。

案件を承認する

作成したワークフローが、申請時に設定した処理対象者で承認できることを確認します。

  1. 申請した際に設定した処理対象者でログインします。

  2. メニューの「承認」から「案件一覧」画面を表示します。

  3. 申請した案件にマウスカーソルを重ねて、「処理」アイコンをクリックします。

  4. 「通勤交通費支給申請書」画面が開かれるので、「承認」ボタンをクリックします。

  5. 「【チュートリアル】動的承認フロー-動的承認者」モーダル(処理モーダル)が開かれます。

  6. 「承認」ボタンをクリックします。

  7. 申請時に設定した処理対象者で、案件を承認できることが確認できました。

ノードをスキップする

「動的処理者設定」で「ノードスキップ」を「可」にした場合、「動的承認」ノードをスキップできることを確認します。

  1. ワークフローを申請する」と同様の手順で、「【チュートリアル】動的承認フロー-申請者」モーダル(処理モーダル)まで表示します。

  2. 「動的承認者」の をクリックします。

    「【チュートリアル】動的承認フロー-申請者」

  3. 「申請開始」ボタンをクリックします。

  4. メニューの「承認」から「案件一覧」画面を表示します。

  5. 初期状態では「未処理」が表示されているため、「処理済(完了案件)」を選択します。

  6. 申請した案件にマウスカーソルを重ねて、「フロー」アイコンをクリックします。

    「案件一覧」

  7. 「動的承認」ノードをスキップできたことを確認できます。

    「フロー情報」